女性で薄毛に悩む人の年齢が下がってきているのはなぜ?
女性の社会進出
女性の社会進出が進んでいることで、かつての30代の女性が経験したきた種類とは異なるストレスを現代の女性たちは感じながら仕事に向き合っています。
適度なストレスは人に良い影響をもたらします。例えば免疫力UPややる気スイッチなど。
一方で過度なストレスは、身体に自律神経の乱れやホルモンバランスの乱れをもたらしてしまいます。
ホルモンには多くの種類がありますが、髪と関係が深いのが”エストロゲン”。
エストロゲンの分泌が低下することで、髪の成長期が短くなったり、成長しなくなったりしてしまいます。
エストロゲンは卵巣から分泌されていますが、分泌の指令を出すのは脳。
脳はストレスによる影響を受けやすいため、過度なストレスにより、分泌の指令がストップしたり、分泌量のコントロールも効かなくなってしまうことがあります。
これが”ホルモンバランスの乱れ”
薄毛や抜け毛はこのホルモンバランスの乱れも影響していると言われています。
食生活
食の欧米化ってよく聞きますよね。
海外からオシャレでおいしいお店が多数進出し、パスタやピザ、ハンバーガーなどを食べる機会が増えています。
「和食との違い」分かりますか?
多くが一品料理であること。
和食は、主食、副菜、汁物などがテーブルに並び、米、魚、野菜、卵などがバランスよく入っています。
髪をケアするのに欠かせないのが”たんぱく質”です。
髪は、95%が”ケラチン”というたんぱく質でできています。
そのため、たんぱく質が不足するとケラチンがうまく合成できず、細くて弱い髪になり、新たな髪も生み出せなくなってしまうのです。
パソコン・スマホとの関係
男性でのデータになりますが、「JHMA日本ヘッドセラピーマスター協会」が”薄毛とパソコン・スマホの関係”について調査したところ、
1日のPC・携帯使用時間に関して、「薄毛でない人よりも薄毛の人の方が、1日あたりのパソコン・スマホの使用時間が平均5~8時間以上も多かった」とのこと。
また、マイクロスコープで男性の頭髪の状態を調べたところ、全体の7割の人が髪の毛が細く本数が少ない状態ということが分かったというから驚きです。
女性も男性と同じくらい、パソコンやスマホを見ていますよね。
女性でのデータはありませんでしたが、原因の1つと考えてもいいかもしれません。
薄毛になると出てくる精神面の不安
周りの目線
一度薄毛かも・・・と気づくと、見るたびに進行しているように感じ不安に駆られます。
そして外出している際も、すれ違った人や初めて対面する人の目線が自分の頭皮に行っているように感じてしまい、恥ずかしさや不安から、外出する気さえ失ってしまうケースも。
美容院
頭皮が直にみられる美容院。
カットの際に薄毛指摘されたらいやだなとか、シャンプーのとき髪がごっそり抜けたらどうしよう・・など、本来であればオシャレを楽しむ場所なのに、不安を抱えながら美容院に足を運んでいました。
カットに入る前に、最近の悩みや気になることを聞いてくれる美容師さんには正直に伝えるようにしています。
伝えることで、多くの人の髪質や髪の状態をみてきた美容師さんだからこそ、すぐに察知してくれて、一段と丁寧に髪を扱ってくれます。
ファッションが楽しめない
髪にボリュームがないと、アイロンで巻いてもボリュームに乏しく、さらに年齢も高く見えがちです。
服装が合わなかったり、ヘアアレンジが楽しめなかったり・・・
最もショックだったのは、結婚式やイベントでヘアセットしてもう際に、髪にハリやコシ、ボリュームがないため、アップにしても華が欠けているように見えてしまったこと。
本来であればもっと華やかに見えるんだろうなと思うと、悲しくなりますよね。
どこまで髪が減っていくのという不安
シャンプーやドライヤーの際、細くなった髪がどんどん抜けたり、普通に生活しているだけなのに、自分の髪の毛が床に何本も落ちていたり・・・
いろいろケアしているのに結果が出ないときは、「このまま減っていったらどうしよう」とか、「もしクリニックに通うとしたら、いくらかかるんだろう」とか不安が次々と頭をよぎります。
実は、考え過ぎることもストレスになっていて、頭皮や髪には悪影響なんです。
30代女性の薄毛の原因に多いもの
仕事や婚活、妊活など
30歳を超えると、責任ある仕事を任されたり、新しいプロジェクトに参加したりと20代のころとは働く環境が少しづつ変化していきます。
最近では、30歳前後で転職する人も増えていますよね。新しい職場で慣れない作業を行うため、ストレスを感じる人も多いようです。
一方で30歳を超えると、仕事に加え、婚活・妊活、親の介護などさまざまな課題が出てくる年齢にもなります。
30代の女性って一番考えることが多い年齢なのかもしれません。
上手にそれぞれの課題と向き合わないと、ストレスが勝ってしまい、髪にダメ―ジを与える原因となります。
出産
出産後に女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)が急激に減少し、ホルモンバランス乱れることで、抜け毛や薄毛に繋がります。
ちなみに、エストロゲンが低下することで、セロトニンの分泌も減少することから、産後の女性の3割~5割は”産後うつ”を経験すると言われています。
美を追求する大人女子程薄毛になりやすい?
食事制限によるダイエット
体重を気にして極端な食事制限をすると、身体が栄養不足の状態となり、体重が落ちる前に変化する場所があります。
”髪”と”爪”
髪は95%がケラチンというたんぱく質でできているため、たんぱく質が不足することで髪がパサついたり、抜けたり、白髪になったりと変化が現れます。
また、ビタミンやミネラルも重要な役割があります。
ミネラルのなかでも”亜鉛”は、健康で丈夫な髪を手に入れるために欠かせない成分。
不足すると、細胞の新陳代謝が衰え、髪が抜けやすくなります。
筋力低下
急激な体重減少によって筋力が低下し、血行不良になるとも言われます。
髪の土台となる頭皮は、血行が悪くなると栄養を髪に運ぶことができなくなり、結果的に髪が抜けたり細くなったりしてしまいます。
薄毛の始まりを示すサインとは?
抜け毛や頭皮の地肌が目立つ
何もしていないのに髪がスーッと抜けたり、鏡で分け目を見た際に頭皮の地肌が目立つように感じてきたら薄毛のサインです。
抜けた髪を一度指でなぞるように触ってみてください。
栄養がない髪はペラペラしており、ところどころ歪んでいたり枝毛があったりすることも。
髪は身体の栄養状態を自分の目で確認できる限られた情報源。
放置することで、抜け毛が進行することも考えられます。
髪からのサインを見逃さないようにしましょう。
爪の異変
栄養不足になると、髪と同様、爪にも変化が現れます。
爪にひびが入っていたり、割れていたり、波打っていたりしていませんか?
爪もケラチンというたんぱく質で作られているため、髪と爪の異常はセットで起こります。
髪以上に目に入りやすい場所ですよね。
普段から爪の状態は意識してチェックするようにしましょう。