秋に入り、もう紫外線対策しなくてもいいかな~♪と油断してしまいがちですが、紫外線対策は年中必須です。
秋になると、シャンプー時の『抜け毛』が気になる、という声が多くなってきます。
一般的に、秋から冬にかけては抜け毛の量が増えてるといわれています。
髪のダメージによる薄毛や抜け毛の症状はすぐに起こるわけではなく、ダメージを受けたおおよそ3カ月後くらいに「薄毛や抜け毛」の症状が現れてきます。
秋からさかのぼること3か月・・・夏本番ですよね。
つまり、秋の抜け毛が多くなる原因は、”夏の生活”にあったのです。
今回は、夏に受けたダメージによる「秋の抜け毛対策」として、身体の内側からできるケア方法を取り上げていきます。
是非、参考にしてくださいね!
今すぐはじめたい薄毛・抜け毛対策
秋の紫外線対策
特に、9月はまだまだ紫外線要注意時期!
通勤時や外出時には、帽子や日傘をさすなどの対策がおすすめです。
紫外線には波長の長さによってUVA(紫外線A波)、UVB(紫外線B波)、UVC(紫外線C波)の3つに分けられること知っていますか?


この3つのうち、UVAは秋もしっかり地表に降りそそいでいるのです。
UVAは窓やガラスも透過するため、部屋の中にいても車の中にいても油断は禁物!
頭皮や髪をじわじわ攻撃している紫外線対策として、日焼け止めクリームは年中必須アイテムです。
参考:環境省HP
食生活の見直し
暑い夏場、食欲がわかなかったり、消化機能が低下したりと栄養不足になっていた人は、髪への影響がそろそろ出始めてしまう頃。
摂取された栄養は、ほとんどが脳や心臓などの生きていくうえで優先順位の高い臓器に与えられ、結果的に髪や爪は最後となります。
つまり、栄養が偏るほど髪や爪に栄養が行き届いていないことになるのです。
秋と言えば、栄養たっぷりの食材が豊富に採れる季節。
芋やかぼちゃなどの根菜類がスーパーにずらりと並びますよね。これらの根菜類は髪や爪の素となる栄養分が豊富に含まれていますので、積極的に食卓に取り入れましょう。
薄毛対策に効果的な栄養素
髪を健康に保つためには多くの栄養が必要ですが、その中で最も重要なのはケラチンと呼ばれるたんぱく質。髪の成分の9割を占めています。
ではいったいどれほどのたんぱく質を日々摂ればよいでしょうか。
たんぱく質
1日に必要なたんぱく質の量は?
摂取目安量は、体重1kgに対して1~1.2g。体重60kgの方であれば、60~72gが目安です。
運動をする方は、たんぱく質の多くが筋肉の修復に使われるので、もっと必要な人もいます。
たんぱく質は、大きく分けて2種類。肉や魚、卵、乳製品などに含まれる「動物性たんぱく質」と大豆やピーナッツなどの「植物性たんぱく質」があります。

動物性たんぱく質
吸収率が良く、不飽和脂肪酸コレステロールが多く含まれる動物性たんぱく質は、特に肉類に多く含まれます。
しかし、部位によっては脂質やカロリーも高めになりますので、肉類だけでたんぱく質を補給しようとすると、太ってしまう恐れもありますので注意してください。
- 鶏肉=15g~25g
- 牛肉=10g~20g
- 豚肉=15g~20g
植物性たんぱく質
動物性たんぱく質に比べて吸収率は劣りますが、大豆たんぱく質は血中コレステロールを下げる働きがあり、身体にも髪にも良い栄養素といえます。
- 豆腐=半丁で約10g
- 枝豆=100gあたり10g
一般的に、育毛には植物性たんぱく質が良いと言われることもありますが、それぞれの特徴や利点がありますので、毎日の食事でバランス良く摂取しましょう。
ミネラル
またミネラルが不足すると抜け毛を誘発すると言われているので注意が必要。
- 卵:卵には良質なたんぱく質に加え、鉄分や亜鉛などのミネラルもふくまれています
- 牡蠣:たんぱく質が豊富なうえ、亜鉛も多く含みます
このほかにも、ミネラルはほうれん草やレバー、牛肉、マグロなどに多く含まれており、ビタミンCと一緒に摂ると鉄分の吸収を助けるため効果的です!

ビタミン
髪の毛の発育を促し、新陳代謝を高めてくれるビタミン類も、抜け毛が多くなる秋こそ積極的に摂りたいですね。
皮膚や粘膜の乾燥を防いで、たんぱく質が髪の毛や粘膜に生成されていくのを助ける作用
ビタミンB2とビタミンB6は皮脂の分泌を抑えて、皮膚の新陳代謝を起こしてくれる作用
髪にいいと言われる、コラーゲンの生成
- ぎんなんやサツマイモなど:色の濃い緑黄色野菜は、血行促進によいビタミン類をたくさん含んでいます
ご存知の方も多いと思いますが、野菜や果物の皮には栄養がたくさんあります。
例えば、人参やゴボウ、大根といった根菜類を調理したり、食べる場合は皮を剥かずに、そのまま皮付きの状態で食べてみましょう。
そして、野菜や果物の皮にはさまざまなビタミンが含まれており、その中には特に薄毛対策に影響のある、ビタミンDやビタミンEも含まれています。
繰り返しになりますが、薄毛対策にはお米は玄米で、野菜は皮ごと食べることをおすすめします!

薄毛対策に効果的な秋の食材
季節の食材を積極的に食べようとよく言われますよね。これには3つの理由があります。
- 旬の食材は価格が安く、手に入りやすい
- 旬な野菜は栄養価が高い
- 旬の食材は役割が理にかなっている
※夏場は汗でミネラルが不足、スイカやきゅうりなどの水分の多い野菜でミネラル補給!
冬場は身体が冷えて血行不順に、かぼちゃやいもなどの根菜類は身体の芯から温めるはたらき!
ではさっそく、薄毛対策に効果的な秋の食材をみていきましょう。
秋に旬な魚
秋の魚といえば、「さんま」や「かつお」ですよね。
魚には発毛促進を助ける良質なたんぱく質が含まれており、さんまには「ビタミンB2」、かつおには「ビタミンB6」が含まれています。
「ビタミンB2」と「ビタミンB6」には、皮脂の新陳代謝を促す働きがあるため、夏場にダメージを受けた頭皮環境を改善してくれます。
また、魚に含まれる脂肪には血管を若返させる効果のある「EPA」や「DHA」、いわゆる悪玉コレステロール値を下げる成分が含まれているため、
動物性脂肪のように血液をドロドロにしたり、内臓脂肪を増やしたりといった心配はありません。

きのこ類
秋の食材でおすすめは「きのこ類」です。
きのこ類には、たんぱく質の代謝に欠かせないビタミンB群がバランスよく含まれています。
「カルシウム」とともに、カルシウムの吸収をよくする「ビタミンD2」が含まれているほか、「リン」などの微量栄養素、食物繊維もとっても豊富!
まさにトータル的に女性の美容をバックアップしてくれる食材が「きのこ類」なのです。
この他にも、栗やサツマイモ、ごぼうなどにもビタミンB群は豊富に含まれています。
秋のヘアケアの第一歩は、健康な状態の頭皮をつくること。毎日の食事から健康な頭皮づくりをはじめてみましょう!

忙しい薄毛女性におすすめの栄養アイテム
とはいっても、日ごろから忙しくてそんなに食材を取り入れるなんてムリ・・・
バランスの取れた食事や適度な運動、ストレスをためない生活が髪と頭皮にいいことはわかっているけれども、なかなか思い通りにいかない・・・
そんな方は、育毛サプリメントを取り入れてみませんか?
『育毛サプリメント』と聞くと、男性用のAGA商品が思い浮かぶかもしれませんが、最近では女性用の育毛サプリメントも充実しています。
女性用の育毛サプリメントには、髪への効果のみならず肌への美容成分も含まれているため、髪に困っていない人にもおすすめしたいくらいです!
必要な栄養素を手軽に補えるので、ぜひ試してみてくださいね。
さいごに
夏の強い紫外線による頭皮や髪のダメージを改善するためには、内側からのケアも重要です。
めんどくさいからとズルズル先延ばしにしてしまうと、気が付けば秋から冬の抜け毛が取り返しのないことに・・・なんてことも。
サプリメントで基礎的な栄養を補給した上で、時間に余裕があるときは、秋の食材を使って料理するなど、1日でも早く乱れたヘアサイクルを整える努力をはじめていきましょう。